座付き作家Qui-Taの『大山鳴動してカメ一匹』

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<<   作成日時 : 2011/11/05 23:45   >>

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2011年11月5日(土)

「今さら?」かもしれませんが、行ってきました、三鷹の森 ジブリ美術館。

入場時間制限(毎月10日に1か月分の日時予約)があり、そういえば以前、嫁さんから「予約してもいい?」と聞かれたような…。
ただし、当の嫁さんは諸事情により断念。そこで私が、娘を同伴して行くこととなりました。公演も終わったし、ここで家族サービスをしておかなければ「次」ができません。

<三鷹へ>
さてさて、吉祥寺駅で降りて井の頭公園を抜けて行くか、三鷹駅から美術館までの循環バスに乗って行くか…で、まずは悩みますが、三鷹駅南口のほうが広々としていて専用バスもあることから、後者を選択。大人往復300円で、こんなバスに乗りました。

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*三鷹駅では写真を撮る余裕がなかったので、これは帰りのバス停にて。

<到着>
2001年10月の開館から10年が経つというのに、本日も大勢の来館客。油断していたら、この行列です。
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ついでに、入り口付近からとった外観はこんな感じ。
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<入館>
美術館は地上2階、地下1階の3階建て(+屋上)。1階にある入り口から館内へ入り、左手の階段を下りて、何かに導かれるように進んでいく娘の後を追っていくと、そこは「動きはじめの部屋」。

ゾーイトロープを組み込んだ木版画や、回転するオブジェにストロボを当てて動きを見せる装置など、「なぜ、いかにして、そして人々のいかなる情熱や欲求から映画が生まれたか」をファンタジックに展示してある部屋です。

大人にとっても楽しいコーナーですが、もしかすると、幼児には一番楽しめる部屋かもしれません。興奮と好奇心に突き動かされ、真剣な顔であっちへこっちへと歩き回る子供の姿を見るのは、どこか人間(あるいは感動)の本質に触れているようで、なかなか興味深いものでした。

ちなみに、ゾーイトロープというのは、いわば「回転式パラパラマンガ」のようなもので、連続する(=少しずつ違った)絵が回転するドラムの内側に貼り付けられていて、それを穴から覗くと、動いているように見えるというものです。
今日の映画というのは、そのドラムが切り離されて一本の帯となり、「1回転分」という時間の制約から解き放たれた形と言えるでしょう。


次に、中央の吹き抜けに出て螺旋階段を見つけた娘は、一目散に走って行ってズンズンと階上へ。私も狭い階段のあちこちに体や頭をぶつけながら、後に続きます。
本館の目玉の一つ、巨大ネコバスの幼児用プレイルームにはなぜか脇目も振らず、屋上へ。そして、冒頭に掲げたロボット兵士(ラピュタ)とご対面。
*なお、館内は撮影禁止になっており、屋上やカフェテラスなど屋外のみで撮影できます。

おお、いかん 12時に入館した私たちでしたが、早くも13時近くになっているではありませんか。娘に昼ご飯を食べさせ、トイレに行かせなければっ。

庭か屋上でお弁当を…と思い、レジャーシートとおにぎりを持参した私たちでしたが、パンフレットを読むと、「飲食はカフェテラスのみで」とのこと。

案内のお姉さんにルートを確認してテラスに出てみると、案の定の人だかり。「先に井の頭公園でお昼を食べてから入館すべきだったか」と後悔しつつ、どうにかテーブルを確保。

ふと、売店のメニュー表を見ると、ホットドッグの下に

風の谷のビール 

瓶のラベルはもちろん、ナウシカです。嫁さんが一緒に来ていれば、子供を任せて間違いなく飲んでいるところですが、「今日は帰宅までまだまだ気が抜けないし…」と逡巡しているところへ、隣でそのビールを飲んでいたおじさんが、

「製造、静岡県◯◯だってよ。330mlでこの値段って、何だかなぁ。」

おっと、風の谷で作っているわけじゃないんだ。じゃあ、いいか()…というわけで、写真はありません。

食後は、残りの部屋を一通り回りましたが、大人から子供まで、また映像関係のクリエーターから一般客まで、それなりに楽しめる構成。ちなみに娘のお気に入りは、ブックコーナーとお土産店(なぜか、再びプレイルームの脇を通っても、巨大ネコバスには興味を示さず)。

ブックコーナーには備え付けの椅子が数脚あるので、気の済むまで絵本を読み、人でごったがえすお土産店(マンマユート)では、ネコバスのぬいぐるみをつかんで放さず(やっぱり、好きなんじゃないかっ!)。

あ、余談ですが、耳に飛び込んでくる会話で気づいたのは、西日本人(という呼称があるかどうか分かりませんが)と中国人が多かったこと。「へえ〜、わざわざ東京まで来て、この美術館をスケジュールに組み込むんだ、…っていうか、もしかして、ジブリ目的で東京に来たの? え、そんなにすごいトコなの?」などと、勝手な想像を膨らませておりました。 

<ミニシアター>
最後に、土星座という館内ミニシアターで「くじらとり」という短編アニメーションを観ました。

この作品、上映時間15分ほどで、絵もストーリーもシンプルながら、なかなかの秀作。幼稚園の遊戯室でつくった船に乗り、年長組の子供たちが大海原へ、そしてクジラをつかまえ、嵐を乗り越え、年少組さんたちの待つ幼稚園へ無事帰還するという冒険物語です。

「うまいなぁ」と思ったところを2か所だけ紹介しますと…

冒頭、一人の少年が幼稚園に着くと、遊戯室で年長さんたちがクッションなどを並べて船に見立て、「くじらとり」に出かけようとしています。好奇心旺盛な少年も参加しようとするのですが、誤って舳先を壊してしまいます。すると、そこから水が入って来て、「うわぁ、水をかき出さないと、船が沈むぞう!」 …と、そこへザザァと波が来て、船は進水、大海原へと繰り出します。遊戯室から空想の海へ、導入から本編へと、とても自然に、かつ楽しく温かく、しかしドキドキハラハラさせつつ展開していきます。


もう一つは、クジラを捕獲してからの帰還。「捕獲」という行為には一種の残酷さがつきまといますし、とりわけ「クジラ」となると社会的・政治的にひっかかりがあって、扱いに苦慮してしまうのですが、嵐を経て、つかまえたはずのクジラに逆に引っ張ってもらって帰還、歓迎、別れ…。付帯的な要素を無理なく削ぎ落とし、中核を成す古典的冒険の要素に絞り込むことで、誰もが楽しめる物語に仕上がっています。


「なるほどねぇ、勉強になるなぁ」と感心しておりました。

ちなみに、こちらはネコバスのぬいぐるみ(結構なお値段です)と土星座のチケット(間に挟まっているのは映画のフィルム3コマ分)。
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<帰宅>
そして、美術館前のバス停。
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こうして、何とか帰宅することができました。いやぁ、疲れた疲れた。でも、楽しかったです

       *  *  *  *  *

…しかし、帰宅後もお土産片手にハシャギまくった娘は、その夜、38度の熱を出すのでした

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